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最適な両親を選択(5) 必要な試練を与えてくれる夫婦を選ぶ(3)

この物質界では、休暇を取り、お金を払って、自分の体を乗り物に乗せなければ
会いに行くことができないからこそ、その努力に価値があるのです。


「会いに行くと、またケンカになるから嫌だなあ」と気が進まないながらも、それでも会いに行こうとする、その勇気に価値があるのです。

実際に会いに行くと、やはりケンカになって悲しい思いをする、その体験にさえも
価値があるのです。

その努力を、その勇気を、悲しみを体験するために、わざわざ、その人を親として
選んだのですから、

「その人を親として選んだからこそ体験できることを、思い切り体験し尽すこと」

が、私たちの使命であると言えるでしょう。


したがって、最も良くないのは、

「どうせ会ってもケンカになるだけだから、もう、あんな親には会いに行かない」

などと考えてしまうことだというのが判ります。

何故なら、そのような考え方は、せっかく自分自身で自分に与えた試験問題を、放棄する
ことになるからです。


また、逆に見ると、親の方は、

「どうしてこの子は、自分を親として選んでくれたのだろうか」

と、感謝の念を抱きながら自問することが大切です。


その子は、他の数多くの夫婦たちと比較検討したうえで、自分たち夫婦を、親として選んでくれたのです。


そう思うと、これほど有り難いことはありません。

もしも、自分たち夫婦が置かれている家庭環境が、物質的・経済的に厳しいものであったり、複雑な人間関係のもとにあったりしても、そこで卑屈になるのではなく、そのような家庭環境に生まれてきてくれた子供に対して、我が家ならではの貴重な学びをさせてあげることが、親としての役割でもあるのです。

したがって、たとえ苦しい家庭環境であっても、親として誇りを持って子供に接することが大切です。


ただし、誤解してならないのは、

「お前が選んで生まれてきたのだから」

というのを理由にして、子供を虐待するのは筋違いだということです。

親である限りは、自分を親として選んでくれた有り難い子供に対して、精一杯の
愛情で接してあげることが、最低限の責任であることを忘れてはなりません。


親子の関係は、生まれていく子供の側も、生まれてきてもらう親の側も、共に様々な試練や喜びを与え合いながら、「いかに愛し合うか」という試験問題に挑戦しているのです。


実際に、胎児の中に入っていく前に、親として選んだ母親の潜在意識に対して、

「あなたの子供になっていいですか?」

と確認し、承諾を得たという記憶も出てきます。

まず子供が親を選ぶというのが基本型だとしても、親になる側も、心の奥で

「どうぞ、私の子供になってください」

と望んだからこそ、その子が生まれてきたのです。


いかなる親子であっても、お互いに「最適の親」「最適の子」として認め合ったからこそ
親子になっているのだということを、忘れてはなりません。



飯田史彦 研究室へ ようこそ!(福島大学経済経営学類 教授)
 

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