愛する故人との再会(3) 先立った親との会話 「父さんに、何の用だい?」
それでは、典型的な実験例を、いくつかご紹介しましょう。
まず、ある四十代後半の女性被験者は、このように証言しています。
「部屋(実験室)に入ったときは、少しびくびくしていました。
父はいきなり現れて、私の顔をまともに見つめていました。
父は、生前と変わらないひょうきんな口調で、こうたずねました。
『おやおや、一体父さんに何の用だい』と。
父は、最初、私から一メートルほど離れたところにいましたが、その後、もっと近づいて
きました。
父は、私のすぐ前にいたんです。
私と父は、そこできわめて個人的な話をしました。
ほとんどは母の話でしたが、家庭内の他の問題についても話をしました。
父の姿は全身ではなくて、頭から腰の辺りまでしか見えませんでしたが、いま、ムーディ
先生を見ているのと同じくらい、はっきりと見えました。
父は、何だか面白がっているようでした。
私の寿命がつきてあの世に行けば、父とはいくらでも話せるのに、
『それが待ちきれなかったんだな』と思ったらしいんです。
そうやって三十分位でしょうか、かなり長い間話し込みました。
父は最期に、『これからも楽しい人生を送りなさい』といってくれました」
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