否定論者による証言

否定論者による証言


さて、これらの事実にも関らず、読者の中には、「そんなものは、自分が信じていることを、催眠状態の脳が勝手に映像化してみせているだけの幻に違いない」と、
信憑性を疑う方もいらっしゃることでしょう。私自身も、自分で何度も体験して確認するまでは、信じることなどできませんでしたから、そのお気持ちはよくわかります。


そのような、健全な懐疑主義の方のために、前述のウィリストン博士のもとで、
唯物論者(死後の生命や神の存在など、非物質的なものは全く信じない主義の人)が催眠状態で
思い出した、次の証言もご紹介しておきましょう。


〈被験者は、四十二歳の男性で、唯物論者〉

D 死んでから、どうなりましたか? C 浮遊し始めました。体から離れて、漂っています。どこにも行けます。非常に満ち足りた気持ちです。

D どこへ行くつもりですか?

C 光の中へ。温かい光の中へ。私はいま、スピリット(精神、意識)になりました。ただ、なるがままに任せています。とても自由です。そして、偉大な愛が、私に注がれているのを感じています……私自身が、その愛の一部なんです。


この証言を述べている被験者は、唯物論者です。唯物論者という限りは、死後の世界や
死後の生命は勿論のこと、目に見えない「意識」の存在や、過去の人生や生まれ変わりの現象は、完全に否定しているはずです。

ところが、いざ催眠状態に入ると、「過去の人生で死んでいった時の情景」をありありと思い出し、「体から離れて、漂っている」と証言し、「自分はスピリット(精神または意識)になりました」と認めているのです。


また、ウィリストン博士の被験者になったアメリカ人の多くは、キリスト教徒です。キリスト教は、イエスが生きていた時代に近い原始キリスト教の時代には「生まれ変わり」を認めていましたが、後世になって会議を開いて否定することを決めたため、現在では「生まれ変わり」の概念を認めていません。それにもかかわらず、催眠を受けた被験者たちは、「過去の人生」の記憶を、次々と思い出すのです。


このように、自分が否定しているはずの内容を思い出したり、信じていないはずの内容をありありと証言する被験者たちが続出するからこそ、深い催眠状態で思い出される記憶が、「単に脳がその人の 信念を映像化したもの」ではないことがわかるのです。



飯田史彦 研究室へ ようこそ!(福島大学経済経営学類 教授)

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    そのような、健全な懐疑主義の方のために、前述のウィリストン博士のもとで、唯物論者(死後の生命や神の存在など、非物質的なものは全く信じない主義の人)が催眠状態で思い出した、次の証言も ご紹介しておきましょう。