歴史的事実との一致
記憶の検証
さて、このような過去生の記憶は、本当に起こった過去の人生の 記憶なのでしょうか。それとも、被験者・受診者の脳がつくりあげた、 単なる錯覚や夢にすぎないのでしょうか。
実は、退行催眠の研究者たち自身も、もともと「生まれ変わり」 など認めていなかったわけであり、記憶の真偽について、様々な方法 で証拠を集めようとしています。
(1) 歴史的事実との一致
ジョエル・L・ホイットン博士は、ハロルドという男性が被験者と
なって時に、過去に
ヴァイキング(海賊)として生きた人生を思い
出しながら口にした、当時の言葉を書き留めておきました。
ハロルドは、自分が思い出した二二の語句についてどれも理解でき
ませんでした。そこで、専門家に鑑定してもらったところ、
アイスランド語とノルウェー語に詳しい言語学の研究者が、それらの
うち10の語句について、本当にヴァイキングが当時使用していた
言語で、現代アイスランド語のもとになった古い北欧語であることを
証言してくれました。
ほかの12の語句については、ロシア語、セルビア語、スラヴ語から派生したもので、ほとんどはヴァイキングが使用した海に関する語句であることを、確認することができたのです。
これらの語句は、すでに地球上では使われておらず、一般人にすぎないハロルドが今回の人生で知ることなどできないため、思い出した過去生の信憑性を証明する強力な
証拠となっています。
なお、退行催眠で過去生を思い出しながら、今回の人生では知る
ことのできない言語を
しゃべり始める被験者は数多く、その言葉は
世界中の広い範囲に渡っており、古代中国語や、ジャングルで
使われる方言までもが含まれるそうです。
また、臨床心理学者のヘレン。ウォンバック博士は、生まれ変わり
を統計的に実証する
研究成果を発表しました。
何百人もの被験者の退行催眠を行い、現在の性別には関係なく、紀元前2000年にまで
遡って退行した時のいくつもの人生の記憶に基いて性別を記録してみたところ、50.6%が
男性、49.4%が女性として生きた時の記憶だったのです。
このように、お互いに無関係な多数の被験者たちの過去生の記憶を
全て足したものが、
男女比にしてほぼ同数であったことは、彼らの
記憶が個々人の頭の中で勝手に創造された嘘ではないことを物語って
いました。
しかも、ウォレンバック博士の被験者たちの多くが、白人の中流
アメリカ人であったにもかかわらず、過去生の記憶の数々は、世界に
おける人種や階級、人口分布といった歴史的な事実を正確に反映する
ものでした。そして、被験者たちが報告する、当時の人生で
使って
いた衣服、履物、食器などは、どの時代のものについても、
みな歴史的事実と一致していたのです。
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さて、これらの事実にも関らず、読者の中には、「そんなものは、自分が信じていることを、催眠状態の脳が勝手に映像化してみせているだけの幻に違いない」と、信憑性を疑う方もいらっしゃることでしょう。私自身も、自分で何度も体験して確認するまでは、信じることなどできませんでしたから、そのお気持ちはよくわかります。
そのような、健全な懐疑主義の方のために、前述のウィリストン博士のもとで、唯物論者(死後の生命や神の存在など、非物質的なものは全く信じない主義の人)が催眠状態で思い出した、次の証言も ご紹介しておきましょう。