9-4. マクロビオティック、脂肪分は少なくして、植物から。

脂肪分は少なくして、植物から取りましょう

現代の食生活で第二に問題なのは、脂肪分の取り過ぎです。
特に動物性の脂肪分が多過ぎます。
 
本来、脂肪というものは食物の中からあまり取る必要のない
ものです。

最近の食生活でよくあることですが、ついつい食べ過ぎに
なります。

ご飯やパンなどを食べ過ぎれば、それに含まれている炭水化物
のうち余った分は、体内で脂肪に変えられて蓄積されます。

また、食べ過ぎた肉などに含まれる余ったタンパク質も、脂肪に
変えられてしまうのです。

こんなふうに、特に脂肪を取らなくても、炭水化物やタンパク質
から脂肪を作ることができるのですから、わざわざ食べ物から
脂肪分を取る必要はありません。

それどころか、動物性の脂肪は取り過ぎると、健康や美しさを
損なうのです。

脂肪には二種類あります。

肉などに含まれている脂肪は飽和脂肪、食物などに含まれている
脂肪は不飽和脂肪といいます。

飽和脂肪は取り過ぎると血管などにこびりついて血管を硬くし、
心臓病や脳梗塞など、死へとつながる病気の原因となるのです。

また、こうした余分な脂肪を人は身体の外へ出そうとします。
それが皮膚の外へ押し出されて肌の美しさを損ねていきます。

最近、女性には皮膚の脂分が多いのを気にしている人が増えて
いるようです。

顔に脂が浮いてテラテラしていて、それを気にしてあぶら取り紙が
手放せないという人もいます。
 
顔に脂が浮いたり赤く腫れ物が出たりするのは、脂肪分の
取り過ぎです。

また、眉間に縦じわが寄っている人も増えているような気が
します。

眉間のしわは肝臓の悪い人に多く見られるのですが、これも
脂肪分の取り過ぎからきていることが多いのです。

このように、脂肪分の取り過ぎはやめたほうがいいのですが、
どうしても食べたいなら植物性の油にしておくといいでしょう。

動物性の食べ物は、どうしても脂肪分が多くなりますから
なるべく控えて、ごま油ら菜種油、オリーブ油などの植物性の
ものを少しずつ使うようにしたらどうでしょうか。

もっとも、玄米などの穀物を丸ごと食べる食生活をしていると、
あまり脂肪分を欲しいとは思わなくなります。

それは、穀物の外側にはタンパク質だけでなく、脂肪分も
含まれているからです。

玄米を精白すると、外側の部分は茶色い粉となって残ります。

米ぬかですが、それを絞ると大量の油が取れます。

昔はこの「米ぬか油」を使って下町のお惣菜屋さんなどが
天ぷらを揚げていました。

穀物を丸ごと食べると、タンパク質だけでなく脂肪分も
十分に取れてしまうのです。

脂肪の取り過ぎはやめて、動物性の食べ物からではなく、
植物性の食べ物から適量の油を取るという生活に
変えてみてはどうでしょうか。

これが、健康で美しく過ごす食生活のコツです。

   (つづく)

(参考)『久司道夫のマクロビオティック入門編』より 東洋経済

こんな玄米ダイエットがあったのか! 新発想の玄米食

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