実際にどんな物質が有害で、体にどんな作用をもたらしてしまう
のでしょうか。
■過剰症を引き起こす可能性がある栄養素■
・糖質・脂質・ナトリウム(塩分)・カルシウム・リン・
脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、Eを代表とする)・
レチノールなど
適量は栄養であり必須。
過剰摂取は言わずと知れた「生活習慣病」の原因となるほか、
赤血球が壊れる、下痢、頭痛、吐気、発疹からひどくなれば
痙攣、意識障害、呼吸不全、肝臓障害が起こることもあります。
ただし、通常の食事では過剰摂取となる可能性は低いようです。
サプリメントの飲みすぎに注意してください。
過剰症を引き起こす可能性がある栄養素について、
もう少し詳しく観ていきましょう。
●糖質
糖質は、摂り過ぎると体脂肪として貯蔵されるので、
肥満の原因になります。
しかし、ダイエットなどで糖質を摂らない状態が続くと、
ブドウ糖を唯一のエネルギー源としている脳がエネルギー不足に
なり、機能障害をおこしてしまうことがあります。
また不足分を補うために、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを
ブドウ糖に分解するので、肝臓の解毒作用が低下して、
肌荒れなどを起こす場合があります。
さらに不足分を補うため、体内のたんぱく質をも分解して
ブドウ糖を合成するので、病気に対する抵抗力が弱まり、
疲れやすくなります。
ダイエット中でも、糖質の摂取量は1日につき100g以下には
ならないよう注意しましょう。
●脂質
脂質は、たんぱく質や糖質に比べて、少量で大きなエネルギー
になる非常に効率のよいエネルギー源ですが、摂り過ぎると
肥満につながります。
また脂質は、ホルモンや細胞膜、角膜などの構成成分となる
ほか、ビタミンA・D・Eなどの脂溶性ビタミンの吸収を助ける
働きをします。
脂肪酸は脂質の主な構成成分で、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
とがあります。
飽和脂肪酸は、肉類、牛乳、乳製品、チョコレートなどに多く、
不飽和脂肪酸は植物性油脂や魚の脂に多く含まれています。
飽和脂肪酸は、ふだんから多く摂取していると、
血液中にコレステロールが増えすぎて、動脈硬化やさらには
脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの疾患を招きますので、
注意が必要です。
反対に、不飽和脂肪酸は血液中のコレステロールを減らす
働きがあります。
●ナトリウム
ナトリウムは摂取量が多いと尿から排泄されるので過剰症の
心配はないのですが、慢性的にナトリウムを摂りすぎていると、
動脈硬化、高血圧、胃潰瘍などの危険性が高くなります。 高くなります。
●カルシウム
カルシウムは丈夫な骨と歯をつくるために必要なミネラル。
成長期の子供や妊婦・授乳婦は、特にカルシウムを多く必要と
します。
カルシウム不足の状態が続くと、骨や歯からカルシウムが
溶け出してしまうので、成長期だと歯の質が低下し、
あごの骨の発育が悪くなってしまいます。
骨の質が悪くなることで、腰痛や肩こり、ひいては骨が
スカスカになってもろくなる骨粗鬆症にもなりかねません。
特に女性は閉経後に骨粗鬆症の発症率が急上昇するので、
若いうちから積極的に摂取するようにしましょう。
カルシウムは単独で摂るよりも、ビタミンDやマグネシウムを
併せて摂取すると、体内で吸収されやすくなり、
丈夫な骨や歯を作るのに役立ちます。
また、血液や筋肉中に存在し、心筋の収縮を増して心臓の
規則正しい働きを助けたり、刺激に対する神経の感受性を
静めて過敏になるのを防いだり、細胞の分裂に関係して成長を
促すなど、からだの機能のほとんどに関係した大切な栄養素
なのです。
●脂溶性ビタミンを過剰摂取した場合
ビタミンA 頭痛、顔面紅潮、皮膚の乾燥、皮膚がむける
筋肉痛、倦怠感、食欲不振
ビタミンD 骨がもろくなる、食欲不振、吐き気、頭痛、
皮膚のかゆみ
ビタミンE 血液凝固障害
ビタミンK 溶血性貧血
●水溶性ビタミンを過剰摂取した場合
ナイアシン 血管拡張を起こすことがある
ビタミンB6 抹消神経障害、知覚神経障害を起こすことがある
葉酸 悪性貧血の潜在化
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